地価シリーズ第三弾「公示地価」を読む

国土交通省は3月17日、2026年の公示地価を公表しました。
都道府県別では、東京都の伸び率が前年比6.5%と18年ぶりに全国トップとなり高い伸びを示しました。また北海道や長野県のリゾート地でも、国内外の富裕層の別荘や移住の需要拡大等を背景に、高い伸び率となりました。
商業地の全国平均はインバウンド客の増加や半導体メーカーの工場進出が影響し、対前年比4.3%のプラスとなりました。前年の伸び率3.9%から拡大したことも特徴的な動きです。
前回昨年9月21日の基準地価の記事では地価の種類を解説しましたが、土地の価格を示す指標は複数あり混乱しやすいので、改めて以下に再度整理しておきます。
実勢価格‥実際の売買で成立する価格です。需給や個別事情によって上下し、人気エリアでは公示地価を上回ることもあります。
公示地価‥国土交通省が、毎年1月1日時点の標準地を調査し、3月に公表する価格です。土地取引の基準として広く利用されます。今回公表されたものです。
基準地価‥都道府県知事が、毎年7月1日時点の基準地を調査し、9月に公表する価格です。公示地価を補完する役割を持ち、算出方法は公示地価と基本的に同じです。
路線価 ‥国税庁が、相続税や贈与税の算定のために毎年7月に公表する価格です。公示地価の概ね8割程度を目安に設定されます。
固定資産税評価額‥市町村が課税のために算定する価格です。3年ごとに見直され、公示地価の7割前後が目安になります。
ちなみに、公示価格と基準地価は大きく一つのものとしてまとめて認識するくらいで良いと思います。
さてお決まりの、全国で最も高額な地価となったのは、山野楽器銀座本店前(東京都中央区銀座4丁目)です。
でました山野楽器本店前です。これまで鳩居堂前、銀座2丁目などが出てきましたが、公示地価では山野楽器がやはりしっくりくるのは気のせいでしょうか。
この地点は、路線価の最高地点である銀座四丁目交差点に隣接した場所です。
つまり、交差点に面した評価(路線価)と、標準地としての評価(公示地価)が、同じエリアに位置しているということです。やはりこの四丁目交差点の位置づけは変わりません。
普段青山の事務所から帰る際は、中央通りの三越側から銀座一丁目へ歩いて抜けていきますが、この日はふと反対側を歩いてみました。山野楽器銀座本店側です。
いつもの通りインバウンド顧客であふれています。この光景にももう慣れてしまいました。ふと我に返ると、隣の木村屋總本店 銀座本店の前で足が止まっています。
な、なんと、あんぱんを買いそうになっている自分がいるではないですか。
地価最高地点で買うあんぱんも、きっと美味しいのでしょう。
いけません。甘いものには常習性があることを知っています。昨年は何度かき氷を食べてしまったことか。
ここは我慢して家に帰った自分を褒めてあげたいところです(笑)。

銀座4丁目 山野楽器本店付近

