お正月の欲望

「Greed is good(欲は善だ)」――映画『ウォール街』でゴードン・ゲッコーが放ったこのセリフ。経済成長、投資、技術革新の源泉だ。イーロン・マスクの人類を火星に送り込むという計画、まさに人間のフロンティアを広げたいという人類の欲望でもある。
お正月にすきやきを食べているときにこの言葉が浮かんだ。「Greed is Good.」いや違う。「限界効用逓減の法則」では消費量増加に伴い単位当たりの満足度(効用)は減少する。しまいには食べ過ぎて後悔の念が生まれる。さらに繰り返すと健康を害してしまう。人間の内臓はそんなにタフじゃない。毎年の健康診断で必ず言われるアドバイスは「毎年言いますが、カロリー摂取は必要最小限にしてください。必要量以上は摂取しないように。余剰分は脂肪になります。」
ここで浮かび上がる、ミニマリズムとマキシマリズムという考え方。
ミニマリズム――「必要最低限」で健康や持続可能性等を重視する生き方。
マキシマリズム――「最大限」を追求して経済やビジネスの拡大等を目指す生き方。
どちらが正しいのか。わからない。多分両方正解だ。健康に対してはミニマリストに徹し体を整え心を軽くする。ビジネスではマキシマリストで利益を追い成長を狙う。投資ではリターンの最大化を狙うものだろう。そう、局面に応じふさわしい主義を取り入れればいいだけだ。
と思って、すき焼きの鍋に意識が戻った瞬間に気づいた。追加のお肉を入れている自分がいる。
ケーキを一口食べたら2口目が欲しくなる。たばこを一本吸ったらいずれ二本目が吸いたくなる。もしやめたいのだったらスパッとやめないと無理だろう。欲望をコントロールできるほど人間は強くはないのかもしれない。でも自分は大人だ。状況に応じて欲望を使い分け、それぞれの主義の良い面を両方享受したい。きっとできるはずだ。
そのようにいいとこどりをしようとしている私は、相当欲深いでしょうか。
オチがあって面白い。
オチに気づいてくれて嬉しいです
人間は元来欲望の塊で出来ている。それをコントロールしているのが脳である。
人はこれを精神的に…と言うがあまり抑制するとストレスが大きくなり、暴走する。
バランスが大事、ただし公序良俗に反しない範囲で。全ての法律は公序良俗によって支配されるべきと言う。
有難うございます。おっしゃる通りバランスが大事ですね。
「欲望というものは、非常に強力な原動力である亅
という名言がありますね
何に向かっての欲望か??考えさせられます。
有難うございます。おっしゃるとおりですね。欲の向きが大事ですよね。
欲望をすき焼きのお肉にかけてるのが面白いですね。
また年齢と共に欲望も人それぞれ変わっていくので
それに合わせて抑制するのが大事なことなんですね。
ありがとうございます!抑制することが大事という姿勢、見習います!
今までどちらか一方を取ろう、取れないと勝手に自分の中で決めつけてしまっていた自分に気づけました。欲望をいいとこ取りしていく事が、自分と向き合って生きる上で重要なのかもしれませんね。
ありがとうございます。おっしゃる通り、いいとこどりをするという視点、大事だと思います!