戸建て住宅の建築もしくはリフォームを検討している方へ ~2025年4月から「建築確認」が必要な範囲が拡大します ~

先日、久しぶりに千葉の実家へ帰省しました。築50年が経つ家は懐かしさとともに、年月の重みを感じさせるものになっていました。もし仮に将来リフォームするとしたら、どの程度手を入れるべきか、費用はどれくらいかかるのか等いろんな思いが頭をよぎります。そんな中、今回お伝えしたいのがこちらのお知らせです。

2025年4月から施行される建築基準法の改正により、これまで建築確認が不要だったケースでも当確認手続きが必要になる範囲が拡大されました。戸建ての新築やリフォームを検討されている方は注意が必要です。

そもそも建築確認とは?

建築確認とは、建物の新築や大規模なリフォームを行う際に、建築基準法に適合しているかを事前に行政等へ申請し、確認を受ける手続きのことです。この確認を受けていない場合、工事を進めることはできません。

これまでの基準(2025年3月まで)

木造建築物の場合、以下の建物のみ建築確認の申請が必要でした(※都市計画区域等を除く)。

・3階建て以上の建物

・延べ面積が500㎡を超える建物

これからの基準(2025年4月施行の改正後)

法改正により、建築確認が必要な対象が拡大されます。

・2階建て以上の建物

・延べ面積が200㎡を超える建物

つまり、これまで対象外(都市計画区域等除く)だった一般的な2階建て住宅や、延べ面積の広い平屋も建築確認の申請が必要となります。

改正の背景

今回の改正は、近年増加する台風や地震などの自然災害への備えや、省エネルギー基準への対応を目的としており、安全で長く住み続けられる住宅の整備を促進するためのものです。

建築確認を受けない場合のリスク

建築確認を受けずに工事を進めてしまうと、違法建築とみなされ、是正指導や工事の中止を求められる可能性があります。さらに、将来その建物を売却する際に手続き上の問題が生じることも考えられます。必ず事前に専門家や行政窓口に相談し、適切な手続きを行いましょう。

建築確認が不要な工事の例としては、例えば壁紙の張り替えや、キッチンや浴室の交換、構造に影響を与えない屋根の葺き替え等が挙げられます。

HATTTO COMPANYでは、今後も皆さまに影響のある重要な法改正や制度変更について、わかりやすくお伝えしてまいります。

(参考情報)

国土交通省ホームページ

国土交通省「大規模リフォームに関する周知チラシ」

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