気候が変われば不動産も変わる

我が家では8年ほど前にセールで買ったGoogleスピーカーを今でも重宝している。毎朝「オッケーGoogle、今日の天気は」と聞くのが日課だ。

「晴れです。最高気温は25度です。」

え? 確かに昨日も暖かかったがまだ4月中旬(21日)だ。つい先日寒かった記憶も新しい。壊れてやしないか、と思い自分でネットで調べてみた。本当だ。ちなみに名古屋は28度の予想。やはり今年も来たか。しかもかなり早い。

異常気象はもはや「異常」ではなく、「日常」だ。生活や環境に大きな影響を与えるようになっている。都市部も地方も暑さの問題は深刻化しており、気温上昇は不動産市場にも影響を及ぼしているといえるだろう。

気象庁は「暑さ指数(WBGT)」や「熱中症警戒アラート」等を公表している。 当指数は、従来の天気予報とは異なり体への「暑熱ストレス」を数値化して示すもので湿度等も考慮された指数だ。 すでに行政や企業の現場では活用が始まっておりテレビでも報道されることが増えてきた。 この数値、地域別に定点観測されているものの、例えば東京都ではまだわずか10か所の情報提供地点があるに過ぎない。今後よりきめ細かい観測手法が求められる時代になるのだろう。不動産を考える際にはヒートアイランド対策マップもチェックしておきたい。緑地の分布、屋上等の緑化、コンクリートの割合、風の抜けやすさ等で体感温度は異なってくるだろう。「駅からの距離」や「日当たり」等に加え、これからは「気候耐性」という新しい視点が、不動産選びの軸の一つになるだろう。もちろん建物の断熱、遮熱性は今後も注目すべき点だ。 

 「四季」から「二季」へ。Googleさんを疑った自分を反省し、貴重な春と秋に心から感謝をしたいと思った一日でした。

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