「日本のコメ関税は700%」って本当?

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アメリカのトランプ大統領が「日本は米に700%の関税をかけている」と発言し話題になりました。一方、日本側からは「それは事実と違う」との反論もあります。真実はどっちなのか。気になりすぎて落ち着かないので調べてみました(笑)。

日本はWTOのルールに基づいて、外国産米を一定量までは無関税で輸入しています。これが「ミニマムアクセス(MA)」と呼ばれる仕組みで、輸入量の枠は実は国内消費量のわずか約10%程度に抑えられています。

しかし、その枠を超える輸入には約778%の関税※がかかるため、事実上の輸入制限になっています。つまり、無関税での輸入がある一方、それ以上の輸入には非常に高い壁があるのも事実です。この制度は、日本の食料安全保障や農業の持続可能性を守るためのもので、海外からは保護主義的と批判されることもあります。

上記をふまえると、トランプ大統領の発言は正しい? 判断は私たちひとりひとりに委ねられています。いずれにせよ安心して安くておいしいお米が毎日食べられるように祈るばかりです。

余談ですが相互関税は、reciprocal tariffと表現されるのですね。レシプロ・エンジンみたいです。

※1キロ当たり341円(枠外税率)の実額加算なので税率はその時々のコメの価格により異なります。

(農林水産省公式サイト)

https://www.maff.go.jp/j/kokusai/boueki/attach/pdf/index-3.pdf

https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokuryo/0303/pdf/data8.pdf

    「日本のコメ関税は700%」って本当?” に対して3件のコメントがあります。

    1. kimhatt より:

      本当に米不足になってるなら、ミニマムアクセスを止めて25%~40%程度の関税をかけて輸入OKしたらどうなるかな?MA超えたら778%なんて制度変だよね、笑っちゃう

    2. kimhatt より:

      AEONでは、アメリカ産ジャポニカ米を輸入して、これに国内産の米を20%混ぜて安く売り出すとか新聞で読んだ気がするなー
      味も悪くないようなのでうんと安ければ売れると思うよ

    3. HATTO COMPANY より:

      コメントありがとうございます。これからの食料政策は注目の課題ですね。

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