建設現場を見ながら思ったこと

暑い。
朝9時でも、通りを歩けば日差しはすでに強い。
事務所からほど近い青山一丁目交差点では、現在、旧ホンダ本社ビルの建て替え工事が進められている。
私は毎日のようにその前を通るが、炎天下で働く現場作業員の皆さんの姿を見るたびに、本当に大変な仕事だと感じる。
最近、建設関係の方と話をする機会があった。
建設現場で働く方の確保が難しくなっていることは、よく知られている。実際に話を聞いてみると、60代は当たり前で、70代の方も少なくないという。
もちろん、外国人の方も多く働いている。それでも、今後さらに人手不足が進むことを考えると、自然と頭に浮かぶのがやはりAI作業ロボットである。
人の形をしたロボット(ヒューマノイド)かどうかは別として、AIとの音声コミュニケーションは、すでにかなり自然になっている。人間がロボットと会話をしながら一緒に作業する時代は、思っているより早くやってくるのだろう。
人間が音声で指示を出し、ロボットはその指示に従って作業する。そして、ロボットは人間の動きや自ら行った作業を急速に学習していく。
人間の場合、熟練した職人が何十年もかけて身につけた経験値を、別の人へ伝えるには多くの時間がかかる。しかし、ロボットなら、一台が習得した技術は、世界中の何千台、何万台というロボットにリアルタイムで共有され、みなそのレベルになる。 無数のロボットの経験値が全て学習データとして共有されるため、その性能向上の速度はとてつもないものになるのだろう。
最初は、人間とロボットが一対一のペアを組む。
次の段階では、一人の人間と数台のロボットがチームを組む。
ロボット5台のチーム、10台のチーム。ほどなくして50台、100台のロボットを一人の人間が指揮するようになるかもしれない。
そして、その先には、チームを指揮していた人間の役割までロボットが担うことになるのだろう。
最近、YouTubeを見ていると、特定の作業の様子を動画で撮影するだけで、AIが自動的に作業マニュアルを作成するという広告をよく目にする。
人間が「見て学ぶ」ように、ロボットも「見て学ぶ」。
ただし、その学習速度と全体への拡張性は人間とはまったく違うレベルだ。
そんな未来は、もう目の前まで来ているのだろうな。
――などと壮大なことを考えているうちに、事務所に到着した。
なぜか空腹を感じる。
そうだ、朝ごはんを食べていなかった。
今日のお昼、なに食べようかな。マーラータンにするか。楽しみだ。
つくづく人間でよかったと思う。ロボットには食欲がないので(笑)。
(ご参考:主要ヒューマノイド開発企業)
UNITREE(688836、中国)
FIGURE AI(未上場、米国)

